transitbeans

2021/09/25 10:50

Ethiopia Yirgacffe G-1Beloya Anaerobic Natual

国:エチオピア   エリア:南部諸民州ゲデオZone,コチャレ、ベロヤ    農園:ベロヤ・ウォッシングステーション
品種:原生品種   生産処理:アナエロビック ナチュラル

新たなプロセスへのチャレンジ


ベロヤ・ウォッシングステーション

ベロヤ・コーヒーウォッシングステーションは、南部諸民族州ゲデオZoneコチェレ町のベロヤ集落にあるウォッシングステーションです。Tracon Tradingが所有するウォッシングステーションで、近隣に暮らす小規模生産農家から運び込まれたチェリーの生産処理が行われています。品質向上に向けて様々なルール作りを行っており、持ち込まれたチェリーは、プロセス前に再度ハンドピックが行われ、未熟豆、過完熟豆は取り除き、均一性の高い完熟のチェリーのみを厳選し、ウォッシングステーション側がチェリーの受け入れを行います。こうすることで、結果的に生産者の意識や収穫精度が高まり、毎年安定した品質を目指しています。


 ウォッシングステーション内には、130以上のアフリカンベッドがあり、それぞれのテーブルにコードが振られており、これによって各ロットの管理が適切に行われ、広大な乾燥場でありながらも、1つ1つのロットの状況が確認できるように管理されています。また、12の発酵槽を持ち、収穫ピーク時にも十分な発酵工程が行える設備が揃っています。プロセスに使用する水もpHやTDSを測定しており、不純物がなく清潔な水を使用することを心掛けています。



イルガチェッフェコーヒー

コーヒー産地として区分されるイルガチェフェコーヒーは、南部諸民族州ゲデオZoneを中心に西に隣接するオロミア州ゲレナアバヤworeda(郡・町)のコーヒーから構成されています。ゲデオZoneは、ディラが中心の街となり、ウェナゴ、イルガチェフェ、コチェレ、ゲデブといった町が主だった生産エリアとされています。標高は1700~2440mと言われております。

この地に暮らす人々は、ゲデオ族が8割強となり、オロモ族、アムハラ族などが暮らしています。ウォッシングステーションは、1970年代にイルガチェフェエリアに導入されたと言われており、古い歴史を有し、エチオピアの代表的なウォッシュドコーヒーの産地として、広く知られています。山岳地域として、豊富な水資源を有しており、この地のコーヒーの品質を支えています。この地に暮らす小規模なコーヒー生産者の多くは、アカシアやアフリカンコーディアなどのシェードツリーと共に、主食となるエンセーテをコーヒーと共にプランテーションを行っています。(ニセバナナとも言われる実は付けないがバナナの木に似た植物で、デンプンとして食用に栽培されています)


TRACON TRADING
トラコントレーディングはエチオピアの輸出業者のひとつです。エチオピアにとってコーヒーは、もっとも重要な農作物であり外貨獲得のための換金作物でもあります。トラコントレーディングではそのようなコーヒーに注目し、ヨーロッパやアメリカ、東洋、中東のスペシャルティコーヒー市場にエチオピアのコーヒーを輸出しています。
 また、エチオピア国内において6つのウォッシングステーションを構え、イルガチェフェとLimmu(リム)エリアには環境に配慮したウォッシングステーションを所有。品質の向上、認証の取得などを掲げ、持続的で高品質なコーヒー生産を目指いしています。
 そして、最高品質のコーヒーを提供し、エチオピアのコーヒー業界をけん引する企業となること、国際的に認知される企業をなることをビジョンとして掲げています。
 近年はエチオピアにおいてもCup of Excellenceが開催され、Tracon TradingもCOE受賞を果たし、高品質なスペシャルティコーヒーへ様々なチャレンジを日々行っています。