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2021/04/13 15:06

ルワンダ
Rwanda Kinazi Washing Station Natural
ルワンダ キナジ・ウォッシングステーション ナチュラル

国:ルワンダ 標高:1600-1800m エリアキナジ、フィエ品種ブルボン
農園名:キナジ・コーヒーウォッシングステーション 生産処理:ナチュラル 生産者:アブドゥル・ルダフングワ(代表)

 

生産者とともに成長を目指して

2016年設立の新しいウォッシングステーション

キナジ・ウォッシングステーションは、シンビ・ウォッシングステーションの代表でもあるアブドゥルさんが運営するウォッシングステーションです。
 元々建設業を営んでいたアブドゥルさんが、こうしてウォッシングステーションを作ったのは、彼のおばあさんに影響が大きかったと言います。彼女はコーヒー生産者ながら日常の一部として自分のコーヒーを焙煎して楽しんでいた珍しい生産者で、小さなころから祖母とともにコーヒーを楽しんでいたアブドゥルさんは、いつか自分もコーヒー生産に携わりたいと考えていたそうです。そうした中で、ルワンダCOEを契機に各地にウォッシングステーションの必要性が高まり、現在の仕事を活かしながら2013年にシンビ、2016年にキナジと2つのウォッシングステーションを構え、コーヒー事業を開始しました。

 キナジ・ウォッシングステーションは2016年に設立した新しいウォッシングステーションで、アブドゥルさんの肝いりで高品質なコーヒー生産をスタートし、2018年には2つのロットがCup of Excellenceを受賞した優良なコーヒーウォッシングステーションです

生産者目線でのサポート

キナジでは、意欲的な農家のコーヒー生産を後押しするために、苗床を設けてコーヒーを生産し、育てた苗を無料で生産者へ配るプロジェクトを進めています。こうした活動は、農家の収穫量の安定化や増産により収益向上に繋がります。また、生産者は無理に収穫量を増やすことなく適正な熟度のチェリーだけを収穫し、ウォッシングステーションに持ち込んでくれるため、品質の向上にも大きく効果が出ているそうです。こうした活動は、生産者との信頼関係に繋がり、アブドゥルさんの理想とする品質にも耳を傾けてくれるようになったと言います。
 また、アブドゥルさん自身も小さなころからコーヒー生産を見てきた事から、生産者が抱える問題を一緒に解決していきたいと望んでおり、苗の提供だけでなく、農具の貸し出しなど常に親身に献身的に生産者のケアをしています。

         

ナチュラルプロセスへの挑戦

キナジでは2019年のシーズンから試験的にナチュラルプロセスの生産を開始しました。2016年来、ウォッシュドプロセスで培った水槽での比重選別やアフリカンベッドで日々ハンドピックをしてくれている女性スタッフたちのスキルが、ナチュラルプロセスにおいても高い品質を実現するために活かされています。

 ルワンダ国内では比較的小さなウォッシングステーションでありながらも、まじめで丁寧な生産が評価されているキナジとシンビ。現在は、品質を確認するためのラボや保管用の倉庫を新たに建設しており、品質向上へ向けて更なる取り組みを常に実行しています。         
          

今回ご紹介の ルワンダ キナジ ウォッシングステーションナチュラルは 
とても、爽やかで丸みのある高品質な酸味特性をもっております。
焙煎プロファイリングでしっかりと豆の芯まで火を入れ、しっかりと成分変化と構成をすることで
パッションフルーツのような甘味と爽やかさを表現しました。